10月6日、午後8時5分。
天秤座で新月をむかえます。
天秤座の天秤は、正義の女神アストライアが手に持つ秤。
アストライアはこの秤に人の魂をのせ、善と悪を計ったといいます。
つまり“私”という一方向だった視点に、
違う視点が入って客観性「アストライアの秤」に委ねられる。
人と話して初めて解ることってたくさんありますよね。
私ってこんな考え方をするんだなぁ、とか
こんな人なんだなぁって、他者を通して自分を知る。
自分とは違う価値観や人となりに触れて、
世界が広がったり視界が開けたり。
他者から学ぶことで人生が豊かになっていく。
面白いですよね。
誰かと出会う。ハーモニーが生まれる。
天秤座はそういうエネルギー領域です。
私の世界に初めて他者が現れる。
今回の新月は風の星座に6天体!
めちゃくちゃ風通しいいです。びゅうびゅうです。
新しい風が吹く。
自分から外に、窓を大きく開いて。
新しい風を通す準備が今こそ必要なんだな、と感じる新月です。
新月がおこる場所が天秤座ですから「パートナーシップ・人との繋がり」がテーマ。
月と太陽、今回は火星もピッタリと重なるトリプルコンジャンクション!
とてもパワフルな新月です。
パートナーや周りにいる人との関係性に光があたります。
火星のパワーがストレートに出づらい天秤座にあり
太陽との距離があまりに近すぎる…。
なので相手との“居心地のよい距離感”とは何なのか、ということを
改めて考えることを促されているように思います。
人と関わる時、起こる化学反応。
元気が出る、いいアイデアが浮かぶ、相乗効果を生むようないい関係もあれば、
摩擦が大きくて、ストレスを生むようなきびしい関係もある。
それはどんな年齢域でもどんな場所にいても、人と関わる限り起こること。
誰も人は、1人では生きられないし、素晴らしい話も体験も、全て人を通してやってくる。
いきすぎて相手に我慢をさせてしまうのは違うし、
Noと言えず、自分を犠牲にするのも違う。
自分も相手も心地いいと感じる、距離のバランスを取っていく。
それは現実的な距離でも心の距離でも取ることが出来るものなのだと思います。
それが天秤座的レッスン。
人との関わり中で“自分らしくいられる”人間関係や
環境とはどんなものなのかを改めて見つめ、
新しく作っていこうと思い描く、そんな新月なのでしょう。
おこる場所は5ハウス。
人生の喜びや楽しみ、遊びが舞台。
人生を楽しむ感覚を大切に、
大切な人たちと喜びを分かち合うことも意識してみてくださいね。
新月の数え度数(サビアン)は14度。
「正午の昼寝〜A noon siesta.」
なんて魅力的なワード!(私はお昼寝大好きです♡)
休息することでいいアイデアが生まれる、いい流れを取り込むというイメージ。
このサビアンを思う時、私はオーストラリアのアボリジニの
素晴らしい神話〜ドリームタイムが浮かびます。
夢見(ドリーミング)の世界で深層に触れ、そこから現実が生まれる。
“個”が薄れ“他=全体”と向かいあう天秤座らしいサビアンです。
逆行中の水星も近くに寄り添い、
天秤座の中でぎゅうぎゅう状態!
コミュニケーションの取り方や関係性そのものにも見直しが入るかもしれません。
星が昇る場所:ASCも、
人とのご縁を表すポイント:ドラゴンヘッドも
会話・学び・コミュニケーションの風の星座(!)双子座に。
ここでも“人と関わる・繋がる”ことに焦点を結びます。
面白いのは、苦手意識や傷と解釈される星キロンが新月と向かい合っていること。
私はキロンは「克服することで壁を崩し去る」ブレイクスルーポイントだと思っていて。
今回、見えるなり思い当たるなり体験するなりの、
パートナーシップを含む人間関係が、
人生を開いていく大きなきっかけとなるかもしれません。
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10月6日の新月をスタートに、逆行していた星々が順行に戻っていきます。
7日に冥王星、11日に土星、
18日に木星、19日に水星が逆行を終了、順行に。
そして20日に、新しい切り替わりの星座牡羊座での満月。
今まで動かなかったことが、ゆっくりゆっくりと、
動き出していくような星の時間です。